Death's dark way / Must needs be trodden once, however we pause.

　あの日から一週間位経った。
　今井とは時間が合わず学校で何回かすれ違っただけで、この一週間は講義を淡々とこなす毎日だった。
　俺は同じ講義を履修している仲間と別れ、食堂へ向かった。
　今日は昼飯後の講義をとっていない日だ。
　本当は週末というのもあってバイトを入れやすいように午前中の講義だけにするつもりだった。
　しかし4限に必修科目が入ってしまった為学校から出るわけにもいかない。
　仕方なく先週同様人が減った食堂で仮眠をとる事にした。
(今日はあったかいな。絶好の昼寝日和だ)
　自分が暇人だと認識するとむなしくなる気がして心の中でそう言い聞かせた。
　遠くで木々が揺れてさわさわと葉が音をたてている。
　その音が心地よくて俺は自然と眠りについた。